2017年2月14日火曜日

もし学校が「危険地帯だ」と感じたら、思い切って休もう。命を守るために学校に行かないのは、全然恥ずかしいことじゃない。

「尾木ママ」 尾木直樹さん(法政大学教授)が、2月14日付の東京新聞に、「いじめに悩むこどもたちへ」と題して記事を投稿した。

学校でいじめにあっている子供にとって、毎日学校に行くことは大変なことだ。自殺に追いつめられるほど自分のぎりぎりまで学校という場で生きることはない。

「命を守るために学校に行かない」選択も大事だと私も励ましたい。


個人的なことだが、私の姪の子供が去年小学校に入学した。入学して間もなくいじめにあって不登校になった。まさか一年生でそんなことが起きるとは思わなかったのだが、いじめた側の子供たちは学校内の高学年の子供を含み、グループでいじめをしていたとのこと。押し倒されて背中から皆で踏まれ、その日から学校に行かなくなった。4人の男の兄弟の末っ子で、のびのびと腕白に育っていたのが、そのいじめにあった日から、人の気配を怖がり、家の外に出なくなった。「人格が全く変わってしまった」、と母親の姪は話した。

それもショックだったが、姪が担任の先生にいじめを報告すると、担任は、いじめられる側にいじめらる要因があるからと、いじめを受けた子供を注意してこの問題は終わりになったという。いじめをした側への対策は何もなかったとのこと。校長への報告まではいかなかった。

この学校の対応を聞いて暗澹たる気持ちになった。

今の学校の組織自体が問題なのだ、と思った。


子供に寄り添う教師に巡り会う確率は 本当に低くなってしまったようだ。


日本の学校はこれでいいのだろうか。


地元ではつい今週、男子中学生の自殺がニュースで報道された。


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尾木ママ「いじめに悩む子どもたちへ」
2017年2月14日 東京新聞


 「尾木ママ」の愛称で知られる教育評論家の尾木直樹・法政大教授は、担任との関係やいじめなどに悩む子どもたちにメッセージを寄せた。

 *残念ながら、担任の先生には「当たり」「外れ」があって、自分の気持ちを分かってもらえないことがある。でも、学校の先生は基本的に一生懸命でいい人たちがそろっている。「担任の先生と合わないな」と思ったら、他の先生に相談してみよう。あなたの話を分かってくれる先生も、きっといる。

 *真面目で一生懸命なあなたは、「学校に行かないなんて絶対だめだ」と思っているかもしれない。でももし学校が「危険地帯だ」と感じたら、思い切って休もう。命を守るために学校に行かないのは、全然恥ずかしいことじゃない。